Masahiro Wada / 和田 正宏

Masahiro Wada / 和田 正弘

プロフィール

寄宿生活塾はじめ塾塾長。1971年生まれ。
1992年から1年間大学を休学し、BostonのKushi House、Kushi Instituteで久司道夫先生の「マクロビオティックは生き方であり、哲学ですよ。」の一言に感銘を受け、先生と奥様のアベリーヌ先生の元でマクロビオティックな「とらわれない生き方」を学ぶ。帰国後、橋本宙八先生、ちあき先生ご夫妻の福島での自由な生き方に憧れる。そして田中愛子先生の何物にもとらわれない奔放なで魅力的な生き方に出会い、大きな影響を受ける。

大学卒業後、神奈川県の私立小学校に3年間勤めた後、ドイツのミュンヘンにてモンテッソーリ教育について学ぶ。帰国後、寄宿生活塾はじめ塾の3代目塾長を継ぐ。

はじめ塾では「生活」に全ての教育的要素があるとの考えから、「生活」を通しての教育実践を行なっている。行き詰まらない生き方を通して、自立した大人が育つことを目指している。日本の現代社会が目指すような転ばない生き方ではなく、転んでも転ばなくても、そしてどのように転んでも構わない自由自在な生き方ができる自立した大人が育っていく場作りを目指している。

現在は、家族(妻と4人の子ども)と10数人の寄宿の塾生と共に日々の生活をしながら、月2回の週末や夏休み等の長期の休みには丹沢の合宿所で子ども達だけでの合宿を行う。合宿ではグループ分けや分担作業等の係りが一切無く、小学生から高校生の子ども達各々が自分の役割を果たしていくことで個人や全体の生活を創り上げる経験をする。

関連リンク

寄宿生活塾 はじめ塾
https://www.hajimejyuku.jp/
NPO法人子どもと生活文化協会
https://www.clca.jp/

メッセージ

夏の1ヶ月の合宿のスタートは毎年半断食、食養合宿を行なっています。以前は田中愛子先生にいらしていただき、現在は磯貝昌寛先生にいらしていただいています。この合宿は、半断食をしても、しなくてもいいよと4、50人の子ども達が自分の食を選ぶところからスタートします。そうすると95%以上の子達が玄米お粥の半断食を選ぶのです。そんな彼らは一口100回噛むことが楽しくて、お腹が減ってしょうがないことまでも楽しむのです。子ども達は本来「やりたがり」です。損得なんてどうでもよく、単になんでもやりたいのです。自分に選択権があり、自由に決められることがわかっている子達は、その「やりたがり」に素直に乗ることができます。こんな、なんでも楽しめて自分に素直な子はあらゆる可能性に青天井で育っていくと思いませんか!

人は縛られず、元気になれば自ずと意欲が湧き溢れてくる生き物だと思います。しかし現代の子達は、自分を取り戻し自由になるための第一歩が必要だと体験的に感じています。まず食を通じて素直な体や心になることが大切だと思います。そのため塾の生活や合宿の食生活においては必然的に動物質や砂糖などの出番はほとんどなくなります。そのため一般的な食生活をしている子達が味も見た目も、そして心も満足できる穀物中心の食事を毎食工夫して彼らと一緒に作っています。