「第2回【公開】マクロビオティクわの会@ZOOM」を2020年8月24日に開催しました。「コロナを機にこれからどう生きるか?~マクロビオティックで出来ること~」をテーマに、永井邑なかがパネラーとなり磯貝昌寛、高桑智雄、山口眞利枝の3人のパネラーがプレゼンテーションをし、12名のわの会メンバーと46名に一般参加者でデスカッションを行いました。
■開催日時:2020年8月24日(月)13:00~15:00
■出席者:
パネラー:磯貝昌寛、高桑智雄、山口眞利枝
ナビゲーター:永井邑なか
磯貝柚佳里、岡部賢二、小島也主子、斉藤武次、桜沢珠紀、千葉芽弓、中島デコ、野田清美、橋本宙八、吉度ちはる(50音順)
一般参加者:計46名
パネラーの3名のプレゼンテーション
磯貝昌寛
群馬県富岡市で「マクロビオティック和道」主宰、1万人以上の病気や食箋指導をする
自律神経は季節に対応しているため春夏秋冬をしっかりと体感することが必要である。暑い夏には汗をかきまくって過ごすことが大切。
ウイルスは定期的に騒がれてきている。7番目のコロナウィルスと言われる新型コロナウィルスはものすごい勢いで変性している。ウィルスは宿主である動物や人がいなければ繁殖しない。
だからこそウィルスは宿主は我々人間と共存したいのだから、決して私達を殺めたいと思っているわけではない。
症状とは、未知のウィルスに対し適応反応・調和反応として出ているものである。
過去の歴代のパンデミックを乗り越え対応し人口が増えてきている。しかし、日本はこれから人口減少することが推定されており、明治時代と同じくらいの人口になると言われている。少子化こそが日本人の生活を脅かす最たるものだと思う。
緊急事態宣言の出た数か月の間に空はきれいになり、コロナ革命は自然環境と体内環境の革命になっている。だから今の状況は決して悲観的に考えてはいない。
1~2年で収束すれば元の木阿弥になるが、5~10年続けばこの状況は生活パターンとして安定してくれば環境にはプラスである。
宿主の壁は食性(秩序に添った食べ方、習性。肉食、草食、雑食など)である。食性を超えるとウィルスが乗り移りやすくなる。
昔の人は馬の部屋は家の土間の中にあったり、家畜と共に暮らし、神に見立てて大切に育ててきた。それがいつからか人間は家畜の肉や乳や卵をむさぼるようになった。
人間は人間の食性に戻ることが必要で、それはおのずと草食をベースにした生き方と適性な食べ方になるのでは?
マクロビオティク的な生き方になるとこのコロナ革命は血液の浄化、体内の大掃除とポジティブに捉えることができると思う。
◆コロナ様症状の人からの相談を受けての対処
5~6人から同様の相談があり、まず腸の状態がおかしくなり、熱や倦怠感が出る。
調べたところ、中国の武漢でも腸の症状から出たそう。
ここ数年多い潰瘍性大腸炎に効果的であったごぼうの生のすりおろし汁(※従来は虫垂炎のお手当に使うもの)を勧めたところ効果的であった。
他にも、葛、大根など根菜類がよい。
何より、マクロビオティック実践者である我々が元氣に生活し実証していくことが、不安にとりつかれている回りの人への安心感を与え、いい影響を与えることができるであろう。
万が一かかったとしても、研究だと思えばよい。
山口眞利枝
広島で「マクロビオティック24 CookingSchool」主宰
腸をきれいにすればコロナだけでなくガンを含め大概の不調や病は改善することを実感している。
【女性の時代に】
この半年で世の中はずいぶんと変わった。時代の変化の時で極から極へ変化しているから色々な実験やチャレンジのチャンスができている。現にオンラインでの学びが幅広くできるようになっているのも新たに得たものである。
女性は毎日の生活に密着している。女性がマクロビオティックの判断力と直感力を身に付け自分たちの身体を知り、望診のノウハウなどを身につけたら幸せに生きることができると思う。食べ物、感情、環境すべてに陰陽がある。
社会に母性が満ちると、人を待つ、包み込む、育てる、ゆったりといった社会気風になる。
陽極まった時代から陰に移行する中、情報に振り回されることなく、女性が不要なものを手放せるようになれば世の中はよくなる。
何をどう食べるかの知恵を持つと、そんなに食べなくても生きていけることを知る。
米・豆・乾物をベースにプラスアルファで旬の地産の野菜があれば健康的でそして人間はきれいになれる。
人間の移動が止まるだけで空気がきれいになった。野草を中心に植物たちが勢いをもって育っており、そして自然界の動物たちが近くに出てきている。
これからは人間ばかりが力づくでやりたいことをやる時代ではなく、”適正“の時代である。
コロナで自分たちを整え、ライフスタイルを立て直す時であり、その時にマクロビオティックの知恵が役に立つ。
“どう食べ物を選ぶか、何を食べるか”で人間の進化に影響し、体も心もきれいになる。
不安にならず、女性が家の中でニコニコと笑顔で幸せでいれば家庭も世の中も幸せになる。
自分や家族の健康管理のできる女性が増えるよう、20年前に学ばせていただいたカリスマの先生たちからの学ばせていただいた我々が多くの人たちに伝えていくことにより”わ“が地球全体に広がるように精進していきたいと思う。
高桑智雄
桜沢資料室室長、リマクッキングスクール講師
マクロビオティックとは?・・・「常に変化する宇宙や自然、環境と調和した生き方」
変化することを大切にして、その中で陰陽という考え(ものさし)で考える。
無双原理で謳われる“陰転じて陽、陽転じて陰になる”が転換の法則。
2000年前後から転換期にあると言われ、ヨーロッパ文明の終息期⇒東洋の時代へ。うお座からみずがめ座の時代に。
◆今は<陽転じて陰になる時代>
西洋文明→東洋文明
物質社会→精神社会
男性社会→女性優位
自然操作→受動的に受け容れる
一神教→多神教
化学療法→自然療法
中央集積→地方分散
グローバリズム→ローカリズム(体はローカル、心はグローバル)
肉食傾向→菜食傾向
火→水
リアル→バーチャル
生の世界→死の世界
◆ウイルスの宇宙観
生命は宇宙から自然発生する。細胞と細菌やウィルスは表裏一体で共存しているもの。細胞も陰陽に支配されている。
我々はウィルスの海の中で生きている。「ヒトがいまあるのはウィルスのおかげ」という著書にもあるようにウィルスは病原体という考えは覆ろうとしている。
生命の陰陽の中で、光・空気・水・土・細菌・ウィルス・植物・動物・人間など皆それぞれ役割があり、オーケストラのように調和して奏でている。
免疫力や抵抗力を高めるとは、調和力を高めることである。
まとめ
わの会メンバーも含めたパネルディスカッションでは「ワクチンに強制問題」なども活発に議論されました。最終的には、宇宙=自然であるから、不自然にすればそれは因果応報で我々に戻ってくるだけ。地球環境の不自然化、人間の身体と自然が離れてしまったことにウィルスは問題を突き付けているのではないか。種の存続のために時が経てば自然に戻ることを見てきたため、楽観視する部分もある。人間と動物が調和する時代であり、陰陽が結ばれれば何かが必ず生まれる。マクロビオティックはむすびであり調和。今までマクロビオティックは食べ物ばかりが注目されてきましたが、本質的な考えと宇宙の秩序の考え方が助けになる時代になるというようにまとめられました。
第2回目の「【公開】マクロビオティックわの会」に参加いただいた皆様、そして寄付いただいた皆様、ありがとうございました!